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9、黄昏 黄昏 ...
黄昏
郁垢而晦暗的池面,
依偎而摇曳的莲叶。
莲叶啊,太过死乞白赖
只好偷偷地窃语。
窃语使我的心一起摇曳,
目光向薄明的地平线放逐……
只有黑压压的山峦映入眼帘
——迷失之物 不可归来。
没有事能比歌颂忧伤更好地摆脱忧伤
草根味不紧不慢地扑鼻而来,
田埂里的泥石一齐看着我。
——末了 竟想不起耕耘!
我茫然地站在黄昏中,
父亲的映像不由得浮现 一步 两步 只是前行。
·
黄昏
渋つた仄暗い池の面で、
寄り合つた蓮の葉が揺れる。
蓮の葉は、図太いので
こそこそとしか音をたてない。
音をたてると私の心が揺れる、
目が薄明るい地平線を逐ふ……
黒々と山がのぞきかかるばつかりだ
──失はれたものはかへつて来ない。
なにが悲しいつたつてこれほど悲しいことはない
草の根の匂ひが静かに鼻にくる、
畑の土が石といつしよに私を見てゐる。
──竟に私は耕やさうとは思はない!
ぢいつと茫然黄昏の中に立つて、
なんだか父親の映像が気になりだすと一歩二歩歩みだすばかりです
注:中原先生笔误
“寄り合つた蓮の葉が揺れる。”寄り合つた→寄り合った
“──失はれたものはかへつて来ない。”かへつて来ない→帰って来ない(かえってこない )
“なにが悲しいつたつてこれほど悲しいことはない”つたつて→つったって
“畑の土が石といつしよに私を見てゐる。”いつしよに→一緒に(いっしょに)
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第9章 黄昏
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